育児休暇

育児休暇を延長する方法と注意点

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
育児休暇を延長する方法と注意点

先日、イクメンのサイトを見て、育児に携わりたい男性が多いのに、会社や会社員の古い体質などのせいでほとんどの男性が、育児休業をとれないという現実を改めて思い知らされました。しかし、育児休業について詳しく知りたい男性が多いこと、一度育児休業を取得した男性は8割以上がもう一度育児休暇を取りたいと思っていることを知り、時代は動いているのだと感じました。男性のみなさん、パパも育児休業を取得できますよ!そこで問題になってくるのが育児休業の期間についてです。実は育児休業には多くの法律がかかわっていてとても複雑です。そこで今回は育児休業の期間とその延長に必要な条件や注意点について書いてみたいと思います。

目次

  1. 育児休業を取りたいとき利用できる制度
  2. 育児休業の延長申請
  3. 育児休業を延長する際に重要な注意点
  4. まとめ

育児休業を取りたいとき利用できる制度

育児休業をとる場合は、育児・介護休業法で定められている育児休業制度を利用しましょう。育児休業制度は、労働者なら男女にかかわらず子育てをしながら働き続けられる社会を目指す制度です。ただし育児休業は一定の条件を満たさないと取れません。

育児休業の期間は基本1年ですが、「子どもが1歳に達するまで」という条件があります。実はこの条件が意外と厄介で、子供が5ヶ月の時に育児休業を申請した場合休めるのは下記の式から7ヶ月しか取れないのです。

12ヶ月(子どもが1歳に達するまで)-5ヶ月=7ヶ月

しかも育児休業は基本的には1期間1回だけしか申請できません。ただしパパは育児休業再度取得申請をすることができます。内容は、主産後8週間以内にパパが育児休業を取得した場合、特別な事情がなくても再び育児休業が取れるというものです。

育児休暇を交代で取るか一緒に取るか、育児休業再度取得申請をするかを選ぶ必要がありそうです。妊娠がわかったら夫婦でどのように休みを取ればよいかを話し合ってみてもよいかもしれません。

育児休業の延長申請

育児休業の期間は基本1年で、しかも子どもが1歳に達するまでという条件があります。ただし下記のいずれかに該当するなら子どもが「1歳6ヶ月に達するまで」育児休業の期間を延長することができます。

  1. 保育所入所を希望しているが、入所できない場合
  2. 子の養育を行っている配偶者(もう一人の親)であって、1歳以降子を養育する予定であったものが死亡、負傷、疾病等により子を養育することが困難になった場合

まずは1。これには2パターンあります。

1つ目は、保育所に入所を希望し、申込みをしているが入所できない場合。待機児童問題にいきなり巻き込まれるわけですが、こういう場合、1歳6ヶ月まで延長できます。

2つ目は、条件にある「保育所」が「認可保育所」のみを表していることから、認可保育所以外の保育所に入所できたけれど、認可保育所で入所できるところを探している、というような場合も1歳6ヶ月まで延長できます。

そして2。例えばママが出産日から子どもが1歳に達するまで育児休業に入っていて、そのあとパパが子どもを養育する予定だった場合、パパがケガ、病気、もしくは亡くなったなどで子どもを養育することが困難になったら、1歳6ヶ月まで育児休業を延長できます。もちろんパパとママが入れかわっても変わりはありません。

ただし、ここに注意してください。

1歳6ヶ月まで延長できるのは、間をあけないことが必要なのです。つまり子どもが1歳に達して育児休業が一度終了した場合、もし上記1、2に該当しても1歳6カ月まで延長することはできません。

育児休業を延長する際に重要な注意点

注意点1:最初に申請した育児休業の終了日が、子どもが1歳の誕生日の前日以前でなければ,育児休業給付の延長ができません。

例えば7月2日生まれの子どもがいる場合は、育児休業終了日が「7月2日」だと延長できません。子どもの誕生日の前日である7月1日以前でなくてはならないのです。ですから7月2日以前(1日前でも大丈夫です)で育児休暇が終了するという用紙を会社に用意してもらう必要があります。これは育児休暇を申請する際にすべきことです。申請の際、育児休暇の終了日をしっかり確認しておく必要があります。

※育児休業給付…雇用保険に加入している人が育児休業をした場合に原則として休業開始時の賃金の50%の給付を受けることができます。

注意点2:子どもが1歳の誕生日の前日時点で保育園に入れないことを証明する書類が必要です。

ここで注意したいのは、保育園の入所可能日と入所申込日です。市区町村によっては毎月1日しか入所を認めていないうえに1日の入所申し込みは前月10日までというところもあります。ということは7月2日に1歳の誕生日を迎えるのなら、7月1日からの入所を希望する申込書を6月10日以前に市区町村の窓口に提出しておく必要があるのです。

まとめ

育児休業を延長するには下記のうち1つを満たしている必要がある

  1. (認可)保育所に入れない
  2. 子供の養育者がやむをえない事情で養育が困難になる

育児休業を延長する際注意したいこと

  1. 最初に申請した育児休業の終了日が、子どもが1歳の誕生日の前日以前でなければ,育児休業給付の延長ができない
  2. 子どもが1歳の誕生日の前日時点で保育園に入れないことを証明する書類が必要

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