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改訂と改定の違いとその使い方

 
Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
改訂と改定の違いとその使い方

社会人になると目にする、耳にする機会が増える言葉の中に「改訂」「改定」があります。どちらも読みは、【かいてい】ですが、用いる場面が異なり使い分けをすることで更なるビジネスマナーを身に着けることができます。ニュースなどでよく耳にする【かいてい】の多くは、法律や行政関係の「改定」だと思われます。

日本語の素晴らしいところでもあり、難しいところは、同じ読みでも「漢字」や「用いる場面」で意味が変わってきてしまうということです。知らず知らずに耳にして使用している言葉の中には、耳で覚えて目で確認していないものが多く存在します。ニュースなのど、テロップにならないところに関しては、「ひらがな」で覚えていて実際、紙に書こうとすると漢字があいまいということも多いのではないでしょうか。簡単に「改定」と「改定」の違いをご説明します。

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目次

  1. 改訂→改めて正すこと
  2. 改定とは
  3. 改訂と改正の使い方
  4. まとめ

改訂→改めて正すこと

本の後ろ書きに「改訂 平成○年○月○日」という文字を目にしたことはありませんか?電子書籍にしても最後まで読み進めれば目にするはずの文字列です。初版をかならず買っている人からすれば、目にすることがない文字列でもあります。つまり、「文字や言葉の間違いを改めて直しました」ということです。校訂と記されていることもありますが、直したという意味では同じです。文学小説の多くは、改訂版です。現在の言葉に近いものに改めて直しているということです。法律関係の本や書面上の表記については、本来であれば「改訂」と改めて正す意味のもありますが、法令文においては、「改定」で統一することという取り決めがあります。

法令ついての【かいてい】は、ほとんどが「改定」と表記されるということです。法令関係の「改定」については、テレビニュースで耳にすることも多いはずです。

法令関係のニュースであれば「改定」、書籍に関しては「改訂」と非常に簡単に覚えておくのも良いかもしれません。

改定とは

改定とは、改めて新しく定めることを差すとされています。

この大前提の中でいれば「新しく」が入る以上、既存の法令を手直しした際は「改訂」が望ましいということになりますが、取り決めによりこの場合も「改定」を使います。定めるには、確定や決定など何かを取り決めるときに使われる分かりやすい言葉があります。

 

法律や条例は、大前提の大本があり、新しく定める際は、「改定」となります。法律や条令については、時代に合うように変更されています。2016年からは選挙権が、二十歳から18歳に改定する法律が成立し、公布されます。

こういったように、「法律」や「条令」指針的な部分を新しく定めることを「改定」と表します

改訂と改正の使い方

改訂と改定の使い方の一例を紹介します。

  • 提出した書類に誤りがあったため改訂した。
  • 小説の一部を改訂し出版した。
  • 必要事項に漏れがあった為、一部情報を改訂した。

と以前合ったものを時代背景や状況に応じ一部訂正を行い再度、発行、差し替えをする際は「改訂」と使うのです。

小説であれば、東日本大震災以降一部小説の過剰な津波や自然災害に関する表現を「柔らかいもの」に変えたり、表現を削除したりと改訂が行われました。

映画のノベライズ本についても、一部表現を改訂して発行しており初版と改訂版では、文章表現が異なるものがあります。

「のうぼうの城」という映画も放映時期が遅れ、一部内容を改訂し放映されたと同時にノベライズ本の表現も一部異なるものに差し替えられたのです。

改正は、

条例の一部が改訂さ、2015年公布された。

消費税増税により、運賃が改定された。

2015年は、大きな法律の改定があり、2016年公布されることになった。

など法律や制度に関する場合、「改定」となります。

目にする機会が多いのは、改訂ですが、生活に直結する部分では、「改定」が使われています。

まとめ

2015年は、選挙権が二十歳から18歳に改定されたり、保安の部分でも大きな改定があり大きな変化があった一年でした。大きなデモが起きたり、保護法や安全について考えさせられる一年でもありました。また、遠い世界で行われている法改正を身近に感じることができた一年でもあったように思います。

双方、メリット、デメリットがあるといわれていますが、2015年行われた改定の多くが今後の日本の行く末を感じることのできるものだったのではないでしょうか。改定された法律や条令については公布されるまでには、あと少しの期間がありますが、改正されたという事は、成立し公布し実施される日が来るという事です。

改訂との大きな違いとしても「改定」は期日が決められているのに対し、改訂は、訂正後というだけで明確な日付が国民全員に知らされるわけではありません。

改定いついては、情報として開示されますが、改訂は準備次第というだけで開示されることはありません。

改訂と改定の違いを理解し使い分けることで、ビジネスシーンでもワンランクアップすることが出来ます。また、使い分けるだけでより分かりやすい書類や資料を作成することが出来ます。

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