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プロパンガスと都市ガスの値段の違い

Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
プロパンガスと都市ガスの値段の違い

一人暮らしを経験したり、家族を持って自分で光熱費の値段を少しでも見たことがある人は、この問題に直面したり悩んだことがある人も少なくないのではないでしょうか?もしくは、ほとんど都市ガスの地域にしか住んだことない人は、このプロパンガスと都市ガスの価格の違いに気付いていない人もいるかもしれません。なぜこんなにもプロパンガスは高いのでしょうか?今日は、この2つがどのくらい違うのか、なぜ違うのかについて解説していきたいと思います。

目次

  1. プロパンガスと都市ガスってどのくらい違うの?
  2. 格差がなぜこんなにもあるのか?
  3. おわりに

プロパンガスと都市ガスってどのくらい違うの?

値段の違いですが、これは地域格差があるので、今回は、代表して東京都での価格を比較したいと思います。

※2015年1月の価格で比較しています。

※30㎥使用した場合。

【都市ガス】

基本料金:950円

従量料金:314円×30㎥=9,420円

合計料金:10,370円

【プロパンガス平均】

基本料金:1,574円

従量料金:504円×30㎥=15,120円

合計料金:16,694円

なんと、約1.6倍もの格差がありました!あまりにも格差に、愕然としますね。なぜこんなにも違いが出てしまうのでしょうか?

格差がなぜこんなにもあるのか?

なぜこんなにも格差ができてしまったのでしょうか?それには、いくつか理由があります。まず、アパートやマンションなどの持ち家ではなく、賃貸物件の場合特に価格が上がりやすいです。それには以下の背景があるからといえるでしょう。

1.物件施工時の設備投資がガス代に加算

アパートやマンションの場合は、そのガス代に「設備投資分」が追加加算されていることがよくあります。もちろん、ガス代の請求書には記載されていませんが、本来の料金よりも高く請求されているのです。これはなぜかというと、物件建設時に、本来費用に含まれているはずの「配管工事代」を無料にする代わりに、ガス代に分割で加算しているからです。無料になっている理由は、「配管工事代」を無料にする代わりに、15年程度の貸借契約をして中途解約の場合は違約金を支払うという約束をしているからです。つまり、ガス会社を変更させないように「無料」という名目で縛っているのです。ただ、大家さん側にも、「無料」というメリットがあり、実際にガス料金を支払うのは入居者であるので、大家さん側にはデメリットはありません。

2.メンテナンス費が含まれている場合がある

大家さんは、しばしば賃貸物件のメンテナンスを行います。それは、入居者を入れるためと物件価値を下げないためでもあります。そのメンテナンスを、ガス会社にやらせることがあります。新たにガス会社を変更するときに、「給湯器を変えてくれたらお宅と契約してもいいよ」と条件を出すことで、契約が欲しいガス会社はそれを飲むケースもあります。そうすると、ガス会社としては、その採算がとれないので、ガス料金と一緒に上乗せして請求するのです。

これが全ての大家さんやガス会社でやられているわけではありませんが、少なからずそういう人も居るということだけ心に留めておいてください。

では、持ち家の場合はどうなのでしょうか?一般的な賃貸物件のことは起きないように思えます。しかし、持ち家の場合でも、都市ガスより遥かに高いです。その理由はプロパンガスのそもそもの特性上で、次のようなものがあります。

1.人件費がかかっている

プロパンガスには、都市ガスより人の手がかかっています。たとえば、ガスボンベの交換・補給やガス設備の点検は全てガス会社の関係者がおこなっており、その手間暇代が、ガス料金にも加算されているのです。

2.価格競争がない

プロパンガスは、特にルールも取り決めもないので、それぞれの会社が価格を自由に設定できます。ですので、原油価格の高騰や為替の影響などを理由して、頻繁に料金を変更します。また、この業界は、大変異例で、業界内の競争がなく、会社同士で互いの領地を侵略しないよう示し合わせているところがあります。なので、競争が起きなければ、「より安く提供」ということが起きず、消費者は「言い値」で支払ってしまっているのです。

3.光熱費を交渉する感覚が消費者に根付いてない

「ガス料金は公共料金」という感覚がある人も少なくないのではないでしょうか?そうです。ガス料金の価格交渉をする感覚が私たちには薄いのです。そもそも都市ガスを使っていた地域から来た人は、特に「こういうものだ」と思って支払っているので、ガマンしてしまいがちです。アパートなどは、自分だけの問題だけでなく周りの居住者や大家さんとの交渉も必要になりますが、持ち家であれば、ガス会社も選ぶことも交渉することも可能です。向こう側の言いなりにならない意識が大事なのです。

おわりに

都市ガスとプロパンガスがこんなにも料金が違うのは、プロパンガス業界の体質に合ったことがわかりましたね。適正価格で請求してもらうためにも、払う側の私たちの姿勢に改めるところが必要ですね!

プロパンガスと都市ガスの値段の違い - おわりに

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