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バターとマーガリンの違い

 
丘咲マリ
投稿者 丘咲マリ. 更新された: 16 1月 2017
バターとマーガリンの違い

皆さんのお家には、バターとマーガリンどちらがありますか?

我が家は、パンに塗るのはマーガリンで、お菓子に使うのはバターといった感じです。

では、この2つにどの様な違いがあるのでしょうか?

出典:healthy4life.cl

目次

  1. 成分と作り方
  2. 歴史
  3. 特徴
  4. その他
  5. まとめ

成分と作り方

【バター】

バターの、主な原料はミルクです。搾ったミルクの中には、乳脂肪が膜に包まれた細かな粒子となって浮かび上がっています。この脂肪の粒子を集めて固め練り上げた物がバターです。

現在、バターとして発売されているのは、乳脂肪分80%以上、水分17%以下のものになります。

つまり、バターは動物性脂肪(ミルク)から出来ています。

ちなみに、約4,8リットルのミルクから100グラムのバターしか作ることができません。(貴重ですよね、マーガリンより値段が張ることがわかります。)

【マーガリン】

マーガリンの主な原料はオリーブ油、大豆油、コーン油、パーム油などの植物油脂です。これに、乳製品(発酵乳や粉乳)や食塩、ビタミン類などを加えて乳化し練り合わせて作り上げたものがマーガリンです。

現在、油脂80%以上のものがマーガリンとして発売されています。

つまり、マーガリンは植物性脂肪から出来ています。

歴史

【バター】

バターの歴史は、資料が残れされていないためハッキリしたことは分からないのですが、ミルクをかき混ぜて偶然に出来ることから、大昔からあったと考えられています。紀元前15〜20世紀頃のインドの経典にバターが初めて登場します。当初は、食用としてではなく、体や髪の毛に塗っていたようです。バターが食卓に並び口にされるようになったのは、6世紀のフランス貴族からです。

【マーガリン】

マーガリンは1869年にフランスで生まれました。当時のフランスは、ナポレオン3世が統治していたのですが、隣国のプロシアとの戦争でバター不足となってしまいます。そこでナポレオン3世が、バターの代用品の募集をかけて選ばれたのが、イポリット・メージュ=ムーリェという科学者が考え出したものでした。それは、牛脂の柔らかい部分と牛乳を混ぜて冷やし固めてバターの様にしたものでした。これが、今のマーガリンの原型となっています。その後、植物油脂を固形化する技術が開発され今のマーガリンとなりました。

特徴

バターの代用に、マーガリンを使用することは可能です。しかし、次の様な違いがあります。

【バター】

  • 乳脂肪(ミルク)が主成分であることから、香りと風味がよく、コクがあるのが特徴です。(例)バターを使って焼いたクッキーは日とともに風味が増します。
  • 良質な乳脂肪と豊富な脂溶性ビタミンが含まれています。乳脂肪は、消化がよいので、赤ちゃんの離乳食や胃腸の弱い人などに適しています。成長に欠かせないビタミンA、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、老化を防ぐビタミンEが含まれています。
  • 脂肪分の特徴である、冷たくなると固まる性質があります。
  • 酸化しやすく、高温・多湿の状態で保存すると殺菌やカビが発生する。  など   

【マーガリン】

  • 匂いはほぼなく、軽くあっさりとしているのが特徴です。(例)マーガリンを使って焼いたクッキーはさっくりした食感が楽しめます。
  • 冷蔵庫に入れて置いても固くならず、すぐに使えるのが特徴です。  など

その他

【バター】

バターを摂取する際に、心配になるのが、コレステロールだと思います。1日に摂取する適量なコレステロールは、500〜600ミリグラムと言われています。バター100グラムあたりに含まれるは約210グラムで、卵1個250〜300グラムとほぼ同じ値になりますが、食パン1枚につけるバターの量約8グラムには、17グラム程のコレステロールとなるので、それほど心配することはないかと思います。

【マーガリン】

マーガリンといえば、誰もが気になるのがトランス脂肪酸ではないでしょうか。では、このトランス脂肪酸とは何なのかと言えば、マーガーリンの原材料の中に記載ある「食用精製加工油脂」。この製造過程にトランス脂肪酸が生成されるのです。このトランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やし善玉コレステロールを減らしてしまう働きがあり、大量に摂取すると癌や心臓疾患などのリスクが高まると言われています。その為、アメリカや欧米などでは、規制されてたり、トランス脂肪酸の量を表示するように義務づけられています。ただ、日本人の場合は、トランス脂肪酸の平均摂取量が世界保健機関(WHO)の基準値よりも少ない事から、通常の生活を送っていれば心配はないとのことで、表示の義務づけとうは行われていません。

まとめ

バターの方が、健康面や美味しさの面では増しているような気がしますが・・でも、価格面や、すぐに使える手軽さなどではマーガリンが優先な気もします。

いかかでしょうか?

どちらも選ぶかは人それぞれですが、どちらも取り過ぎには、くれぐれもご注意ください。

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