よく聞くけど一体何？アンニュイの意味とは

「アンニュイ」とはそもそも、英語ではなくフランス語です。フランス語では『Ennui』と書くのです。そして、驚くことに、日本で使われている意味と、フランス語の持つ『Ennui』の意味は、少し異なっています。日本では、「アンニュイ」というのは、もの憂い感じだったり、気だるそうな感じ、倦怠な様子を表すときに使われます。人に対して使うときは、「ミステリアスな雰囲気」を持つ人に使ったりする言葉ですが、本来のフランス語にはそのような意味はありません。『Ennui』は、フランス語では退屈であったり、面白いことがなく欝っぽく精神的に疲れていたり、面倒な様子を表す言葉です。意味として書くと似ていますが、決してミステリアスな人を指すような言葉ではないのは、確かです。

フランス人の前などで、間違って使わないように注意しましょうね！逆に、フランス人に「あなたはアンニュイね」と言われても、決してほめられているという事ではないので誤解しないようにしましょう。

日本では、良い意味で力の抜けた様子を表すポジティブな言葉でも、フランスではマイナスのイメージが強いのです。

フランス語の語源を理解した上で、日本での使われ方について詳しく見ていきたいと思います。実際に、「アンニュイ」がどういった場面で使われるかご紹介します。

【誰か人を表現している場合】

実際これが、一番多いです。

・私は、第一印象がアンニュイなイメージをもたれがちだ。

⇒初対面でも、愛想よく笑顔という人ではなく、少し気だるそうにしているということですね。実際、初対面でこれだと取っ付きにくいですが・・・。それでも、「アンニュイ」にはマイナスのイメージで使われることが少ないので、この場合、精一杯褒めている表現ともいえるでしょう。

・いつも元気な彼女が、なんだか今日はアンニュイな表情だ。

⇒これは、普段とは違った少し憂鬱な表情が垣間見れているときに、使われるでしょう。女性から見れば、少し心配で、男性から見ると少しギャップに惹かれてしまうかもしれませんね。

・ウチの猫は、よくアンニュイな顔をしてたたずんでいる。

⇒猫でも退屈そうな顔をしていることはあるのでしょうか？一般的に犬とは違って、気まぐれな猫ちゃんですから、愛想を振りまかず退屈な表情もまた魅力になるかもしれません。

【メイクの仕方など】

これも女性誌を見ていると多いかもしれません。「男を引き寄せるアンニュイなメイク術！」などどこかで見たことあるような気がします。

※アンニュイ美人メイクの仕方※

アンニュイメイクとはどのようなメイクを指すのでしょうか？「アンニュイ美人メイク術」も簡単にご紹介したいと思います。

アンニュイ感を出すには、2つポイントがあるようです。なによりも、「抜け感」があることと、「ぼんやり感」があることなようです。なので、カッチリしたアイラインやリップラインは「アンニュイ」とはいえませんね。

眉毛は、もともとの形を活かしつつあまり眉山はつくらず、たれ目に書いていくようです。そして次に、ポイントとなる「アイメイク」です。アイシャドウは、オレンジブラウン系のシャドウを使います。上まぶたに指で全体になじませるように広げます。そして、欠かせないのが下まぶたです。下まぶたにもシャドウを塗ることで、グッと「アンニュイ」な雰囲気が増すそうです。目の際は、ブラウンシャドウをアイライン代わりに引くことで、キッチリ感はなくなります。物足りない人でも、ブラウンペンシルでぼんやりが良いそうです。マスカラは、まつげをビューラーでカールさせず、そのままサッと塗るだけです。チークは、なし！もしくは、薄く乗せる程度で良いです。リップは、目元のアイシャドウとあわせた色をぼかすか、もしくは薄い色のグロスを塗りましょう。

「アンニュイ」の語源の国フランスでは、あまりポジティブな意味で使われていなかったことは驚きの事実でしたね。日本では、儚げでなんだかミステリアスな魅力がある「アンニュイな人」に惹かれてしまう人も少なくないでしょう。女性は、たまに「アンニュイ」なメイクをしてみたり、いつもと違うギャップで目当ての男性の気を引いてみるのも、良いかもしれませんよ！！

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