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「趣旨」と「主旨」の違いと使い分け

 
Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
「趣旨」と「主旨」の違いと使い分け

「しゅし」といわれるものは、「趣旨」と「主旨」という漢字がありますが、みなさんは使い分けや意味をご存知でしょうか?漢字を見るとなんとなく意味が違うことは分かるけど、実際きちんと説明できるかと言われると、「それはあやしいかも?」という人も多いのではにないでしょうか。きちんと漢字による意味の違いを理解し、使い分けられるのが大人の常識でしょう。今回は、この「趣旨」「主旨」について詳しくみていきますので、この機会におさえておきましょう!

参照元:nextstagepurpose.com

目次

  1. 「趣旨」「主旨」それぞれの意味
  2. 「趣旨」「主旨」の使い分け
  3. おまけ:「要旨」とは違う?
  4. まとめ

「趣旨」「主旨」それぞれの意味

では、早速それぞれの言葉の意味について見ていきましょう。使い分けるには、まずは意味の理解をきちんとするところからはじまります。

『趣旨』

趣旨というのは、「何かを行うにあたっての、もとにある考え」「話や企画のねらい」「活動の目的」または「話や文章の言おうとする肝心なこと。要旨のこと」という意味です。つまり、総じて意味は「もとにある考え」という所ですね。「目的」「ねらい」を伝えるためのものですので、趣味趣向や、考えていること、理念などを伝えるときにも使います。英語に訳すならば、「purpose」と訳されるでしょう。

『主旨』

それに対して、主旨というのは、「考え、文章、計画などの中心となる事柄」を指します。英語で言えば「main theme」というのが正しいでしょう。要は、「中心となること」なので、趣旨とは違い、理念や目的などではないです。あくまでも、物事の中心だということを言いたいときに「主旨」を使います。その文章や計画などの中心となる意味や狙いを表す際に用いられます。例えば「この定めの主旨」「この計画の主旨」という用例がこれに当たります。

「趣旨」「主旨」の使い分け

では、私たちはどういう使い分けをしたら良いのでしょうか?まず、一般的に、「主旨」と「趣旨」であれば、「趣旨」の方が使う機会が多いかもしれません。「趣旨」を使う際は、「活動の理由や目的」の時に使うのが正しいので、そういったときには「趣旨」を使いましょう。

その一方で、「主旨」の正しい使い方としては、「趣旨」とは異なり、文章などがあって、そもそも何らかの内容を伝えるために存在している物事に対して使われます。その場合で、特に「中心」という意味を強調したい際は「主旨」を使うと適しているということになります。

それでは両者の例文をみていきましょう。

『趣旨』を使った例文

  • この企画の趣旨を説明する
  • 配られた冊子には会社設立の趣旨が書いてある

『主旨』を使った例文

  • 「(話が長いから)主旨だけを言って欲しい」
  • 「その話の主旨は何ですか?」
  • わかりやすくするために、主旨を最初に説明した

実際のところ、意味が似ているので混同して使われているケースも少なくないようです。さきほど、「趣旨」のほうが一般的と言いましたが、実際、同義でとらえられている場合もやはりあるようです。また、公文書や新聞などの報道関係では、「趣旨」で統一されていたりもします。そして、ビジネスの場面で使うシーンもありますが、ほとんどの場合は「趣旨」を使います。大体この意味で使うときには、物事の目的やねらい、文章などで伝えたい内容となるためですね。

おまけ:「要旨」とは違う?

似たようなフレーズで、「要旨」というのもありますが、これとはどう違うかおまけとして説明しておきたいと思います。いわゆる「要旨」は、「述べられていることの主要な点。また、内容のあらまし」を示します。これまた混同するような意味かもしませんね。一見、「趣旨」と間違えてしまいそうになりますが、「要旨」の場合は、物事を簡単にまとめたものや、あらましなので、もし「趣旨を説明しろ」もしくは「要旨を説明しろ」といわれたら、このように考えましょう。

「趣旨を説明」:その企画の意図や狙い、目的などを説明すればOKです。

「要旨を説明」:企画や物事の、まとめやあらまし、アジェンダなどを説明することが求められています。

まとめ

「趣旨」「主旨」、そして「要旨」は一見混同しやすいところですが、きちんとポイントをおさえておけば、ビジネスシーンでも間違いなくしっかりと使い分けることができそうですね!

参照元:teachingwithamountainview.com

「趣旨」と「主旨」の違いと使い分け - まとめ

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