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「取り急ぎ」とは?取り急ぎの意味と正しい使い方

Kollama Yujiro
投稿者 Kollama Yujiro. 更新された: 16 1月 2017
「取り急ぎ」とは?取り急ぎの意味と正しい使い方

ビジネスシーンや日常生活の中で、「取り急ぎ」という言葉を使うことがあると思います。「取り急ぎご連絡まで」と最後に一言入れておくと、まとまりのないメッセージでも締めく来ることが出来るとても便利な言葉です。しかし、この言葉、本来の使い方に反して用いられているシーンもよくあります。ここでは「取り急ぎ」という言葉の意味と正しい使い方をお教えします。

従う手順:

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「取り急ぎ」とは

取り急ぎという言葉は、主に手紙文やビジネスレターの末尾に用いられます。プライベートやビジネスシーンではどちらかというとフォーマルな場面で使う機会が多い「取り急ぎ」という言葉。言葉の意味をしっかり押さえて正しく使いましょう。

その意味はコトバンクによると

“〔動詞「取り急ぐ」の連用形〕とりあえず急いで。多く,手紙文の末尾に用いる。”

と明記されています。「とりあえず急いで伝えたいことだけ伝えます」ということですので、「詳細な説明は省略しています」または「詳細な説明は追ってご連絡します」というニュアンスが含まれます。用件だけを簡潔に伝える言葉ですので、実はこういったシーンでは目上の人にはあまり使わないほうがよい言葉ということになります。急用でも用件だけ伝えて文章を締めくくれる便利な言葉ですが、多用は無用です。状況に応じて考えて使うようにしましょう。

「取り急ぎ」とは?取り急ぎの意味と正しい使い方 - ステップ1
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「取り急ぎ」の別の使い方

取り急ぎという言葉には、上記の通常の意味とは別に、慣用的な修飾表現での使い方もあります。例文で見てみましょう。

“先日新茶の茶摘みに行きましたので、おすそ分けいたします。些少ではありますが、取り急ぎ爽やかな初夏の香りをお届けします。”

上記は贈り物に添えたメッセージです。取り急ぎという言葉を使っていますが、これは急用ではありません。予期せぬメッセージの唐突さや、相手を大切に思う気持ちなどの表現のための言葉で、慣用的な修飾表現です。メッセージを受けた相手を気遣う、日本的な表現方法の一つです。見かける機会は少ない表現かもしれませんが、覚えておくとよいでしょう。

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