「お悔やみ申し上げます」や「御愁傷様です」への返事の仕方

「お悔やみ申し上げます」や「御愁傷様です」への返事の仕方

訃報を受けて、通夜や葬式などへ参列する人は、遺族に対して「お悔やみ申し上げます」や「ご愁傷様です」などという言葉をかけてくれることでしょう。それに対して遺族側の立場としては、どう返すのが適当なのでしょうか?せっかく掛けてくれた気遣いの言葉には、それ相応の適切な言葉で返したいですよね。特に初めてそういった場に出くわしたときなどは、どうしたら困惑するかもしれないこの特有の言葉への対応の仕方について、今回は取り上げてみたいと思います。

参照元:www.sheknows.com

従う手順:
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そもそもお悔やみの言葉とは・・・

親戚などある程度、遺族とかかわりがある弔問客以外、通夜・葬儀時に話す機会というのはほとんどありません。言うならば、参列した弔問客は、短い挨拶時に「お悔やみ」の気持ちを遺族に表したいところなのです。そういった場面で、「お悔やみ言葉」というのは端的に、遺族へ気持ちを伝えられる言葉として、多くの人に使われています。この「お悔やみ言葉」のポイントとしては、故人の死を悼み、遺族を励ますという意味が込められています。その「お悔やみ言葉」の中でも、いくつかマナーやタブーとされていることがあるので、この際一緒にポイントを押さえておきましょう。

1.長々と話し込むこと

遺族側は、さまざまな弔問客に対応したり、葬儀の進行などで何かと多忙です。そんな中、引きとめて長々と話し込むのはタブーとされています。煩わせないためにも、気持ちは端的に伝えましょう。

2.故人の死因について

遺族にとって、故人の死はやはり辛いものです。いくら気になったとしても、故人の死因について詳細を根掘り葉掘り聞くことは非常に失礼です。亡くなってしまったことに、純粋に哀悼の意をあらわしましょう。

3.重ね言葉について

「不幸がかさなる」という意味が込められてしまう、「重ね言葉」は葬儀の場には相応しくないとされています。「たびたび」「ますます」などは避けて言葉を選びましょう。また、重ね言葉ではないですが、「引き続き」など繰り返したり続きを思わせる言葉も、このような場には適当ではありません。

4.直接的な表現について

特に、生死に関しては直接的な表現は避けるべきでしょう。「死去」ではなく「ご逝去」、「生きていた」ではなく「お元気な」「ご生前」というように配慮しましょう。

その他、不吉と思われる言葉を避けるなど、遺族が少しでも不快に思わないような気遣いが何よりも大事です。

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返答の仕方

さて、一般的にはどういった返答の方法が適切なのでしょうか?参列者側はもちろん、前述したような言葉使いに細心の注意を払ってくれるでしょう。こちら側としても、忌み言葉や重ね言葉は避けるのは当然のマナーでしょう。その上で、返事を考えていきましょう。

【一般的な返答】

・ありがとうございます

一番簡単で、返しやすいフレーズといえばこれでしょう。しかし、トーンには気をつけましょう。居ないとは思いますが、葬儀に相応しくないような元気なトーンでは、「嬉しさ」があまりにも出てしまいますね。より良いのは「ご丁寧にありがとうございます」「お心遣いありがとうございます」などでしょう。

・恐れ入ります

これは、無難なフレーズとして覚えやすいでしょう。もともと「恐れ入ります」は目上の人感謝の気持ちを表すことばなので、葬儀などの場でも相応しいです。

・痛み入ります

少しかしこまった表現に「痛み入ります」という表現があります。感謝の気持ちを表すというより、「恐れ入ります」などと同じ恐縮の意をあらわしたもので、より堅い表現でしょう。あまり日常的に使わないので、言いたい場合は頭に入れておかなければ難しいかもしれません。

・黙礼

言葉を発するほど気持ちの整理が付いていない場合は、黙礼することも決して失礼にはあたりません。しっかりとお辞儀をすることで、その気持ちは相手に伝わりますので安心してください。

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少しアレンジして、上記より長めに返答する場合もご紹介しておきます。

  • 本日は、お悔やみをいただきまして、ありがとうございます。
  • 本日は、ご多用のところ、足をお運びいただきましてありがとうございます。生前は大変お世話になりました。
  • 本日は誠にありがとうございます。○○(故人)が生前に色々とお世話になりました。故人に代わりまして厚く御礼申し上げます。
  • 早速のお悔やみをいただきまして、恐れ入ります。突然のことなので気持ちの整理ができませんが、これも天命なのだと言い聞かせております。

少し長めに挨拶する場合、返答する場合は、その故人と弔問客との間柄を考慮して、言葉を選ぶと良いでしょう。

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お悔やみ言葉「お悔やみ申し上げます」「ご愁傷様です」というのは、普段ほとんど聞かない言葉ですので、なかなか返答に困ってしまいがちですが、ある程度のパターンを覚えていけば特に問題ないでしょう。あとは、せっかくきてくれた弔問客への最低限の心遣いがあれば十分です。

参照元:everplans.com

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