乳児湿疹の原因とケア方法

まず初めに乳児湿疹とは何かをご説明しておきましょう。乳児湿疹は大人の湿疹と同じで、肌が荒れて、ぶつぶつとした湿疹ができる症状の事を言います。赤ちゃんの場合、考えられる湿疹は、乳児脂漏性湿疹、おむつかぶれ、あせも、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーによる湿疹などがあります。特に生後２週間頃から現れやすくなりますが、多くの場合、１～２歳までには自然治癒してしまいますから、そんなに心配しなくてもいいでしょう。乳児に現れる湿疹にはさまざまな種類があり、症状からみて素人が判断するのは難しいですから、少し様子を見ても 改善しない、悪化するという場合はドクターに相談するのが確実でしょう。

しかしながら、こちらの記事では特に多くみられる乳児湿疹の代表的なものを取り上げ、原因やケア方法をご紹介します。

新生児にきびとは、お母さんからの女性ホルモンの影響が強いと思われています。皮脂の分泌の多い新生児では、過剰分泌された皮脂が肌表面や毛穴に溜まってしまうことが多く、これが主な原因と考えられています。他にも、外部からの刺激や汚れによって炎症を起こす場合や、赤ちゃんが触ったりひっかいたりすることで悪化することもあります。その対処法は、毎日の入浴時に、顔もしっかり洗い肌を清潔に保つことです。やはり、湿疹には何といっても清潔、きれいにしておくことです。これは赤ちゃんだけでなく、大人も同様ですよね。洗顔に関しては、赤ちゃん用の石鹸か赤ちゃん用のボディーソープの泡をたっぷりつけて、やさしく洗います。すすぎではお湯を含ませたガーゼで優しく拭い、余計な皮脂をしっかり落としましょう。とにかく脂っぽくしないようにすることが大切です。

あせももよくあるものです。誰でもが通る道と言ってしまっても過言ではないでしょう。赤ちゃんは汗っかきで、体温も大人より高めです。その上、汗腺が未発達なため、汗が溜まりやすく、肌が重なっているところは特に蒸れやすい状態なんです。蒸れた環境では肌表面の表皮ブドウ球菌が増殖しやすく、それに伴いあせもが現れます。だから、赤ちゃんは大人よりもよく、あせもになるんです。ではその対処法を見てみましょう。大切なのは、毎日の入浴でキレイにすることと、汗をかいていたらこまめに着替えさせることです。服は大人より1枚少ないくらいが目安ですから、着せすぎには注意してください。赤ちゃんが寝ている時は布団をかけすぎていないか、寝起きには汗をぐっしょりかいていないか、こまめにチェックして清潔を保つようにしましょう。つまり、赤ちゃんは大人より体温調節が苦手で、汗っかきであることを常に念頭に入れておいてください。

これは、以前書いた症状よりもう少し深刻なものです。アトピー因子と呼ばれる遺伝子的にかゆみを起こしやすい体質に加え、アレルゲンに触れることで引き起こされる皮膚炎と考えられます。しかし、残念ながら原因・メカニズムは十分には解明されていません。アレルゲンとしては、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、ストレス、食物アレルギーなど人によってさまざまです。なのでこれは決して皆が通る道ではありません。この症状になる赤ちゃんも、ならない赤ちゃんもいるわけです。

アレルゲンが何かがはっきりしない限りは、なるべく症状を悪化させないよう、刺激を少なく清潔を保つケアをしていきましょう。洗濯洗剤や柔軟剤をよくすすぐ、衣類のタグを外すなど、小さなことの積み重ねが大切です。慢性的に症状が出るので、焦らずのんびり構え、どんな時、どんな条件で症状が現れるのか、根気よく見守っていく必要があります。大変な作業になりますが、お母さん頑張ってください。

以上のように、よくある「乳児湿疹」の原因とその正しいケア方法をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。恐らく今まであなたがやっていた方法と少し違って、びっくりした面もあったのではないかと思います。そんな方、こちらの記事を読んでよかったですね。やはり、大切な子供、赤ちゃんには、ちゃんとした正しいケア方法を実行し早くその症状を治してほしいものです。

乳児湿疹の原因とケア方法と関連した記事をチェックしたい場合は、育児のジャンルから探すことができます。